4ヶ月ぶりに来た、2区の証券取引所前でのブロカント。
例のごとく午後遅めに到着。衣類スタンドが多めで、私にとっては特に楽しくて見ごたえがある。
友人たちも出店していたのであいさつしてざっと見て回り、2周目で買うものを決めた。
まずは友人Jのスタンドで、フランス軍のM47パンツの前期タイプを1本購入。
ベークライト製ボタン1個が比翼仕立て、ウエスト42cmで股下は68cmとかなり短く、裾を折らずに履ける（おそらく後期モデルで最短の21に相当するサイズ）。1950年から1952年までに作られたタイプだと思う。
その隣に大きなスタンドを構えていたTのところでは、1960年代のイタリア軍の女性用ワークコートを見つけた。
去年買った同じ時代のフランス海軍の女性用ワークコートに似ているので、おそらくこれも海軍のものだろう。
襟なしの丸首で、一番上のボタンがないのがいい。細めの紐ベルトもついていて、いろんな着方ができる。イタリアの軍ものって、本当になんでも絶妙な感じで洒落ているな。
最後にヴィンテージ服ディーラーLのところへ。
また赤い服を見つけてしまった。1970年代のスウェードのスカートだ。
帰宅してから、このスカートに結構なタバコの匂いが染み付いていることに気づいた。防臭スプレーをたっぷりかけたり香水をかけたりして一晩様子を見たけれど、匂いは取れない。ところどころ黒ずんでもいるし、もう洗ってしまえ！
タグ表示ではドライクリーニング指定で水洗い厳禁なのだが、おしゃれ着洗剤でさっさと洗うことにした。
みるみるうちに水が真っ赤に染まる。スウェード製品も色留めしないので色が出るとは聞いていたけれど、ここまでとは。指先もしばらく真っ赤に染まった。
さっさと絞って洗濯機の脱水にかけて、形を整えて干すこと丸1日。匂いは落ちたけれど、レザーのしなやかさがなくなってボール紙みたいな手触りになってしまった、これはまずい。
そこで猪毛のヘアブラシと古い歯ブラシで端から丁寧にブラッシングすること半時間。みごとに黒ずみも消え、元のしなやかな質感に戻った。
気になる大きなシワは、当て布をして裏側からスチームアイロンをかけたらほぼ消えた。
初めてのスウェード洗いに成功。あまりにうれしくて、さっそくその日に着て外出して、これを売ってくれたLに見せに行った。
