パリに戻った翌々日に行った9区。この通り沿いのブロカントに来るのは8ヶ月ぶりだ。
1ヶ月ぶりに会う友人たちにそれぞれあいさつする。
軍ものディーラーTのところに、またフランス軍のニットが少し入荷していた。
1959年製で、前身頃中央に3本ラインが入った2世代目のデザイン。
昔の軍用ニットって、どれも驚くほど保温性がある。ウールの質なのか、編み方に秘密でもあるのか。
別の軍ものディーラーGのところで、1950年代あたりのブルガリア軍のパジャマを見つけた。
上着は内側起毛で柔らかい。
パンツはリネンとコットンの混紡かな。
初めて見る衣類のスタンドで、シェットランドウールのニットを発掘。
夕焼けの名残りみたいな霞んだオレンジ色。モーリス島(英語でモーリシャス島)で製造、とフランス語で記載されている。
タグ左の国旗はイギリス統治時代のデザインだ。現在の共和国制になったのは1992年以降なので、1980年代あたりの品ではないかと思っている。
紙ものディーラーDのところで、また面白いパリの地図を買った。
1923年発行の、パリの外郭変遷図である。最初はセーヌ川に浮かぶシテ島とサン=ルイ島だけがパリだったのだが、同心円状にだんだん拡大していったのがわかる。普通の地図はもうけっこう持っているので、こういう変な資料に惹かれる。
そしてブロカントからの帰り道に、以前から気になっていたお店になんとなく寄ってみた。
古着と雑貨がところせましと並んでいる中に、かわいいニットを発見。
丈の短い迷彩柄で、なかなか良い毛糸を使った手編みである。1980年代かな、これも。