パリ11区(Av. de la République)のブロカント | 2019/06

5年前にも来ているらしいが、もっと最近にも訪れている気がしないでもない、11区のメトロRue Saint-Maur駅周辺でのブロカント。

銀塩写真用の陶製現像トレーを見つけた。

1920年代とかそのあたりのものかな。傷もなくて素晴らしい状態。

同じスタンドで、子供用の木靴と、細長いパンかごも買う。

木靴にはうっすらと金色の塗料が残っていて、光の加減によって鈍く照らされる。左右がいびつなところがいい。

パンかごはバゲットを入れたくなる形。


紙ものディーラーDのところでは、目をつけていたパリの地図を買う。
写真を見て想像していたよりもずっと小さかった。

帰宅後に夫がサクサク調べてくれて(とつぜん気が向いたようだ)、1913年から1914年の間の地図ということが判明。

パリのメトロがNord-Sudにより運行されていたのは、1902年から1931年。

NationとPlace d’Italieを結ぶメトロ6番線の開通は1909年。

現12番線のJules Joffrin駅が開通したのは1912年。

現13番線のLiège駅がまだBerlin駅と呼ばれているので、1914年7月以前。

現4番線のSaint-Placide駅がある(元はVaugirard駅と呼ばれていた)ので、1913年11月よりも後。

なので、1913年から1914年の間の地図である。

地図の裏面にはデパートBHVの広告がある。猟銃とか狩猟用の服を売っていたのが、いかにも100年前という感じ。

紫色の各線上に白抜きで「55555」みたいに数字が入っているのがかわいい。

そしてもう1つ、Dのところで「あ、これは!」と思ったもの。

3週間前にDから買った地図の、母体の雑誌だとピンときた。
ちょうどこのページが中央なので、ここに綴じられていたんだと思う。


ヴィンテージ服ディーラーLのところでは、Thierry Muglerのリネンのサーキュラースカートに一目惚れした。

彼女の友人からの委託販売ということで高価なのだが、どうしてもあきらめられない。布の分量と表情の豊かさが、なんとも言えず素晴らしい。現金を下ろして戻ってきて購入した。


別のスタンドでは、円錐形の古いジャム瓶も見つけた。

この形は本当に珍しくて、なかなか見つからない。