2019年の初ブロカントは、パリ14区。
前回ここに来たのは8ヶ月前、春だった。
ヴィンテージ服ディーラーLのスタンドに、めずらしくハンドバッグが飾られているのを見つける。
植物で編まれた長方形の平たい本体に、金色の細い金具。1950年代のものらしい。
映画「L’amant」や「青いパパイヤの香り」に出てきそうな女性のイメージが思い浮かぶ。無地のリネン製の長めワンピースに、少しヒールのあるシンプルなデザインのサンダル、タイトにまとめた髪に長いネックレス、そしてこのハンドバッグ。
見ているだけで夏が待ち遠しくなるデザインだ。
開け口にはファスナーもついている。
少し離れたところには、Gの軍物スタンドがあった。
おもしろい形のベルトがあったのでじっと見ていたら、1940年代のGendarme(国家憲兵隊)の将校用だと言って試着させてくれた。
右肩から左腰にかけて斜めに渡る細いベルトを、腰に巻いた太いベルトに装着する。王室・皇室の大綬章みたいな感じだ。
黒いゴツい太ベルトを長らく探していたので、見つかってよかった。