パリの地図のハンカチ

近くに来たら必ずのぞく、老婦人経営の小さなアンティーク店。

なにやら大きな改装工事をしていると思ったら、老婦人の息子(孫?)らしき男性が、店を仕切るようになっていた。

元店主の引退にあたり、私物コレクションも含めあらゆるものを売ることになり、すべての仕事が自分に引き継がれた、と彼は言う。

代替わりして最初の来店時には、洋服ラックの古い服(1970年代あたりの服が多かったので、おそらく前店主が若かりし頃のワードローブ)の中から、黒いレースの上品なトップを購入。

2度目に店の前を通った時には、ウィンドーに飾られていた小さなハンカチに、目が釘づけになる。

パリの地図がモチーフになったハンカチ!
2色使いの線画のイラストで、手書き文字もチャーミング。とにかく好みの絵だ。

最初は3枚のうち2枚だけ選んで買おうとしていた(シャンゼリゼ以外)のだけれど、現金を下ろしに行っている間に決心が固まり、3枚すべてを購入。
こんなの2度と見つからない、買うべきだ、と骨董の神さまの声がした。

各ハンカチの右下にある、Création J. Francoという文字から調べると、名所がモチーフの土産物スカーフやハンカチを作っていたパリのメーカーらしい。
1950年代の品だと思う。

この左下のあたり、私が最初にパリで暮らした屋根裏部屋があるところ。
今でも大好きなエリアだ。