パリ11区(Bd. Richard-Lenoir)のブロカント | 2018/02

これまた2ヶ月ぶり(というか、ここは9月から4月までずっと2ヶ月ごとに開催なような気が)、2月の最終週の11区のブロカント。ファッションウィーク直前の週末で、ひと目で業界人だとわかる外国人の姿もちらほら。

Gのスタンドに飾られていたジャケットに、目が釘づけになった。
フランスではめずらしい品物で新品未使用、なのに昼すぎまで売れ残っていたのは、サイズが小さいからだろう。

アメリカ陸軍CVC(戦闘装甲車輌搭乗員)とヘリコプターのパイロットに、1960年代前半から1980年代まで支給されたジャケット。冬用バージョンなので、内側がキルティング加工になっている。素材は難燃性繊維ノーメックス、製造年は1980年とある。

襟を立てると、私の大好きなチン・ストラップが現れる。

背面の上部に、緊急救助用の穴。
緊急時にはベルクロをバリッと開けて、中の服についているロープを引っ張り上げて、車輌から救出するらしい(ヘリコプターのパイロットが着ていた同じ型のジャケットには、この救出用スリットがない)。装甲車輌に乗る予定は全くないのだが、こういうディティールを知るのは楽しい。


たまに買い物をする女性のスタンドで、バスクの19世紀の布地を見つける。
昨年夏に南フランスで買ったものと、同じタイプだ。

かなり大きめなのでバスタオルか、それともテーブルに敷くものなのか。
白の織地に藍染めのラインがキリッと映えた姿で、何枚でも欲しくなる。
そして、まだ使わずに撫でて眺めている。


大きな箱に、中古のシルクのスカーフを山盛りにして売っていたスタンドがあった。

なるべく状態がよくて、ヴィンテージの服と合わせたら面白そうなデザインのものを、3枚選んだ。

化繊のスカーフを売るスタンドはよく見かけるけれど、シルクはめずらしい。
厳選している間は、手が凍りそうだった。

シャンパーニュのボトルの描かれたスカーフは、Veuve ClicquotのLa Grande Dameボトルのコフレにセットになっていたものだろう。
いつごろのものかは不明。