パリ12区(Av. Ledru Rollin)のブロカント | 2017/12

12月半ばを過ぎると、ブロカント開催数も参加スタンド数も激減する。

少ない選択肢の中から選んだのは8ヶ月ぶりの12区、これが2017年の最後のブロカント訪問になった。

いろんなものを箱に雑に詰めて並べたカオスなスタンドで、ゲランの化粧クリームの空き瓶を見つけた。

ベークライト製と思しき蓋の表面にはCRÈME DE BEAUTÉ GUERLAINの文字が浮き彫りになっていて、内側にはCAP MADE IN FRANCEと小さく刻印。ミルクガラス製の本体の底にはGUERLAIN MADE IN FRANCEの文字が。

干からびた内容物のクリームがこびりついていたし、蓋も汚れていたのでもちろん洗うのだけれど、当時のシールを傷めるのはもったいない。

まずは慎重にシールを3つはがし(糊は乾ききっているので割と簡単に取れる)、容器をていねいに洗って拭いて、元あった場所にシールを貼り直す。

虫眼鏡なしでは読めない極小サイズの文字が書かれた角形シールだけは端を破いてしまったものの、なんとか見られる程度に修復できた。

使用フォントの雰囲気と、蓋がベークライト製だという点から1950年代ではないかと見当をつけ、検索したらビンゴ!この1953年のポスターに描かれているシリーズでまちがいない。

同じシリーズで水スプレーも存在したらしい。スプレー缶のプロポーションがなんとも言えずエレガントだ。