知人がスタンドを出すというので、初めて来てみた17区のブロカント。
古い物を売るスタンドは半数弱くらいで、残りは道沿いのブティックが自店前にテントを出して、シーズン遅れの品を値引きして売っている、という不思議な催しだった。高級住宅街の価格設定なので、よく見たらたいして安くもないのだが。
到着後すぐに見つけた第二帝政様式の額は、「他にいい物が見つからなければ買おう」と、即決せず。一巡して戻ってきたら、最初の言い値よりも値上がりしていた。そこまで熱烈に欲しいわけでもなかったので、あきらめる。
その同じスタンドの店先のワゴンセールに、Air Franceコンコルド機内食のメニューが。
1979年9月12日の、パリ発ダカール経由リオ・デ・ジャネイロ行きの便。
イラン産キャヴィアに始まり、ラングスティーヌやフォアグラという超高級食材の並ぶあたりが、いかにもコンコルド。
ワインリストは、選択肢こそ少ないものの、やはり贅沢だ。
白ワインはブルゴーニュの1本のみ、赤ワインはボルドーとブルゴーニュがそれぞれ1本ずつ。
ダカールからリオまでの間は短いので、食事なし(望めば軽食は出る、とある)。
コンコルドのメニューはたいていフランス語と英語併記なのだが、これにはフランス語のみ。パリからダカール経由で南米に行くような乗客は、もれなくフランス語話者だということか。もしくは2種類印刷していたのだろうか、当時は?
100年ぶりのセーヌ川氾濫の様子を見に行こうと思っていたけれど、今にも雨が降りそうだし、なんだか面倒になってカフェに行ってしまった。