クリスマスにもらった本、「La France travaille(「はたらくフランス」… と訳すと、まるで子供向けの本のようだな)」。
昨年末の東京滞在の際に見つけたのだけれど、10冊セット売りと言われて断念。
その後、忙しくしていてすっかり忘れていたら、夫がクリスマスに贈ってくれた!
イッキに全巻コンプリートと、これを書くまで信じていたのだが、どうやら1巻足りないようなのでこれから探す。
他に、「Nouveau Tardy」シリーズの欠けていた巻も、4冊もらった。
私の日頃の言動を注意ぶかく観察しているようで、本人さえ無意識の物欲を、ズバリと突いてくるのには驚かされる。
1. MINEURS(炭鉱夫)
2. LES METIERS DU FER(鉄鋼)
3. MARINIERS ET BATELIERS(船舶輸送)/ GENS DE MER(船乗り)
4. GENS DE MER(船乗り)/ LA VIE DES PHARES(燈台守)
6. L’AUTOMOBILE(自動車)/ L’AVION(飛行機)
5. LE RAIL(鉄道)
7. AUX SOURCES DE L’ENERGIE(発電・電力・通信)
8. LA VIE PAYSANNE(農家の生活)/ VIGNERONS(ワイン農家)
9. MARCHES ET RAVITAILLEMENT DES VILLES(市場と都市への流通)/ FORESTIERS ET BUCHERONS(林業と森林伐採)/ FLEURS ET PARFUMS(花卉栽培と香水)
10. TISSERANDS ET FILATEURS(織物・紡績)/ CANUTS(養蚕)/ TAPISSERIES(タペストリー織り)
11. COUTURE ET MODE(縫製業とファッション)
12. VERRIERS ET CERAMISTES(ガラスと陶磁器)
13. LE BATIMENT(建設)
14. FABRIQUES A PAPIER(製紙)/ METIERS DU LIVRE(製本)
15. JOURNAUX(新聞)/ BIBLIOTHEQUES(図書館)/ LABORATOIRES(研究所)
1930年代当時の国を動かす主要な職業には、「コンサルタント業」とか「ロボット製造」とか「プログラマー」なんていうものはない。
今のフランス社会をかんがみるに、「料理人」と「製菓職人」と「観光業」の不在が不思議だが、当時はまだ、国家予算規模の産業ではなかったのだな。
神戸の「まめ書房」の店主K氏がインスタグラムで公開していた古書のクリーニング方法を真似したら、表紙がツルピカに蘇った。
昔の大型機械と働く人々を撮っているだけなのに、何故こんなに絵になるのだろう。そして、当時のワークウェアのカッコよさと言ったらもう。
昔の作業着関連でもう1枚。
2区のパッサージュ内にある、古いカード専門店で見つけた、1906年(消印から推察)の海軍水兵の写ったハガキ。
石炭で真っ黒になった制服が、これまた渋くてグッとくる。