前日の土曜日に訪れた、パリ東郊外Saint-Maur-des-Fossésとパリ14区では、何も買わずに退散。
その後、あまり期待せずに19区で開催のブロカントにも寄ってみたら、好きな物がたくさん見つかった。
ままごと用の小さなボウル。
このサイズ、日本茶を飲むのにちょうどいいのだ。
陶製のDanoneヨーグルト容器を2個。
すでにいくつか持っているのに、見つけるとつい集めてしまうのは、ゴロンと丸い愛嬌ある姿のせい。
ハガキを色々。
1950年代のアンディー・ウォーホルのドローイングを思わせるモダンな天使の絵のハガキには、1906年の消印。
赤いベタ地にアール・ヌーヴォーな枠線、乗馬するカップルが描かれたカードは、1907年消印。
今までに集めたハガキの中でも、最も気に入る品々となった。
擬人化された猫のイラストのカード。
夕食のスープ配膳を待つ仔猫、海辺で休暇を楽しむ猫、市場で買い物をする猫!
特に海辺の休暇の絵は、砂遊びをする仔猫、砂の城を作る少し大きい猫、船を漕ぐ猫とそれを見ている猫、寝そべる大人の猫、双眼鏡で船遊びを見守る大人の猫、と芸が細かい。
そして私は、「猫」「猫」と連続でタイピングして今、とても幸せな気分だ。
面白いビュヴァー(広告付きのインク吸い取り紙)も、2枚購入。
左の方は包帯の広告で、アコーディオン弾きらしき男性が、包帯でミイラみたいにぐるぐる巻きにされている。アコーディオンを弾くように繰り返し大きく動いてもズレない伸縮性と、体の形に沿って簡単にはほどけない、高い品質をうたったのだと思われる。
イラストはGerorges Favre、1930年代頃に活躍していたイラストレーター兼グラフィック・デザイナー。
右のビュヴァーは「破れない、穴の開かない画期的な靴下」の広告。
スクリーントーンの巧みな重ね張りが、均質に編まれて丈夫な品質を、みごとに表現している。低予算の2色刷りでも、素晴らしいヴィジュアルは創れるものだ。