定期的に大きなブロカントがある、Voltaire大通り。
今回は、メトロ9番線Voltaire駅とCharonne駅周辺での開催だった。
6個が完全にそろっている、H.B.C.Mのキャニスター。
なんともおいしそうなクリーム色の地に、2色使いでバラの花が描かれている。
手描きの絵付けであることと刻印のデザインから1940年代の物と推定、6個ならぶと壮観だ。
楕円型の木彫りの額。
売り主は18世紀末製だと言ったが、中の写真は19世紀末以降の物ではないのか(写真の発明時期と、社会への普及の様子を鑑みるに)…
元々は18世紀末に作られた額の持ち主が代わり、中身がすげ替えられたのかも知れないけれど。パテ盛りの額ではなくて本物の木彫り、金色と赤色の彩色が見て取れる。
フランスの元国鉄、SNCF(La Société Nationale des Chemins de Fer français)のロゴ入り、業務用ふきんのデッドストック。
1950年代の物だろうと売り主、でもこのロゴ、どちらかというと1972年からのデザインに似ている。いずれにしても、こんな品物は初めて見た。
SNCFは現在では国鉄ではなく、かといって完全に私営化したわけでもなく、公共交通機関を担うEPIC (Établissement Public Industriel et Commercial、「公的工業商業機関」とでも訳しておこう)という扱い。SNCF機関員の給料の出所は国家の税金ではないので、彼らの身分は国家公務員ではない。
寝具をリメイクして作られたパジャマ。男性用のデザインだけれどサイズは小さ目(昔の人は小柄だった)。何度も洗われて、くたっとしたリネン地が気持ちいい。
好きな色に染め直してエプロン代わりにしたり、作業用スモックとして着るのもいいと思う。