パリ15区(Bd. de Grenelle)のブロカント | 2015/02

バレンタインの日に行った、パリ15区グルネル大通り高架下のブロカント。
こちらは約3年半ぶりの訪問。

GienのCentre de table。4個1組をテーブル中央に四角く組み、花を活けたりして使う器だそう。

見覚のある刻印に19世紀後半だとピンと来たら、やはり1871年のものだという。同じ刻印のままごと皿と、脚付きケーキ皿を持っている。

手描き部分と転写部分が混在するのが、この時代の絵付けの特徴。

4点が無傷でそろっているのでけっこうなお値段、「主にデコレーション用で普段は使わないタイプの食器だし、どうしよう…」と少々迷ったけれど、めずらしい物に弱い気持ちが勝った。

重くて分厚い19世紀前半のグラス。

8脚あった中から、状態が良くて似通った2脚をじっくり選んだつもりなのに、こうして改めて眺めると、脚の太さと口径が明らかにちがう。容積もちがう。何もかもちがうけれど、まあいいや。

数年前に買ったVerre du patronと同様に下駄を履かせたグラスで、アブサン用。

アブサン用グラスにも色々なデザインがあり、これは「卵型グラス」とか「大尻のグラス」とも呼ばれるタイプ。飲みすぎ防止には良さそう、ただし、何度も注ぎ足さなければ。

バレンタインの花束の代わりにと、夫がこのグラスを買って贈ってくれた。

買った器とグラスをさっそく使った、この日の夕食。
オリーブやミニトマトなど、アペリティフ用のおつまみを入れるのにちょうどいい。ハムも無理やり折って入れてみた。

四角に組むとこうなる。
手前の器の長辺などは素晴らしくゆがんでいて、これこそが19世紀萌えだ。