仕事ついでに寄った、パリ4区での収穫。
ここのブロカントはプロ業者専門で、趣味がいいので毎回楽しい。
11月に本型のティン缶を買った業者が、前回と同じ場所にスタンドを構えていた。
色の綺麗な、布類らしき物がいくつか見える。
ひとつずつ手に取ってしばらく眺めていると、店主の女性が「これはとっても珍しい物。今朝、10個ほどまとめ買いした御婦人がいたわ!」と。
19世紀のオートクチュール(とは言え、既製服の普及前の当時は、ほとんどの服が仕立て屋のあつらえだったのだけれど)用に創られた、刺繍の装飾。
銀糸のぜいたくに使われた、大振りな作品。藁半紙のような紙に、縫って固定されている。
センスのいい色づかいの、絹糸のモチーフ。
眺めていて飽きない。小宇宙を感じさせるような手仕事。
ビーズとスパンコールがぎっしり詰まった、植物のような意匠。財布の都合もあって、以上3点を厳選。とりあえずは、額装して楽しむかな…
つづいて、ブロカント常設店舗の店先に出ていたテントへ。
この前に来た時に大量に売り出されていたあの皿が、まだ売れ残っているだろうか、と期待しつつ。
あった!1876年製、Gienのアザミ模様シリーズの深皿。
すでに4枚持っていて、これで6枚になった。毎年クリスマスに使う食器なので、やっと半ダースそろってうれしい。
裏面の刻印。帰宅して手持ちの4枚と並べたら、微妙に色がちがった(手持ちの方は青、新しく買ったのが青緑)。でもまあいいや。