これが2度目の訪問になる、パリの南郊外Villeneuve-Saint-Georgesの巨大ブロカント。
前回よりスタンド数が減ったような気がするものの、よい収穫。
小さい額が2点、ガラス板つきで見つかった。
1950年代の実験室用ビーカーを、サイズちがいで2個。
小さい方を醤油差しに、大きい方をドレッシング入れにしようか。とても薄いので、うっかり割らないように気をつけなければ。
Rillettes de Toursと書かれた樽型の陶製瓶、蓋は残っていない。
1930年代あたりのもので、Barbier Frèresという陶器メーカーの刻印あり。
Tours名物のリエットは、独特の濃い黄金色をしているらしい。今までリエットの産地までは気にしたことがなかった。近いうちに、トゥール産のリエットを探してみよう。
駅のホームで荷物の整理中に、けっこうな高さから不注意にも落としてしまったのだが、ビクともしなかった。強いな、昔の業務用品は。
ティン缶を4個。サビるのがティン缶の欠点だったわけだけれど、このサビがまた味でもある。現代の缶はサビないように作られるからね。
指輪とブローチ、どちらも1930年代の物らしい。
アール・ヌーヴォーの雰囲気がまだ残る、葡萄の意匠のブローチ。
指輪の方はあきらかにアール・デコなデザイン。
赤、青、緑、無色透明の、4色の色石が入っている。昔の人は指が太かったのか、この指輪が男性用なのか、私には親指にちょうどのサイズ。
カードを4点。
左上は、1907年7月、フランス北部の港町Calaisより投函された絵ハガキ。
切手が絵の面に貼られ、消印は表と裏の両面にあるという不思議な体裁。ふっくらしたツバメと、花とリボンの切り絵風イラストが可愛らしい。
左下は、第一次世界大戦中のフランス軍専用ハガキで、1916年3月に書かれたもの。裏面は細かい文字でびっしりと、兄弟に宛てた言葉で埋まっている。
右上は、気球か飛行船を膨らませている様子の写真。
右下はAir Union Parisと尾翼に書かれた機体。古い飛行機の横顔に惹かれて選んだ。
このAir Unionというのは、1933年10月創設のAir Franceの、前身にあたる団体だそうだ(数社が集まってAir Franceになった)。じゃあこのハガキは、1920年代後半あたりの物だな。
追記 :
Barbier Frèresについて調べていたら、こんな画像を発見。
商品代金支払い用の送金小切手、日付は1933年4月17日。トゥールに実在した陶器メーカだというのが、これで具体的に分かった。