パリ11区(Bd. Beaumarchais)のブロカント | 2025/02

この日は、最初に13区のブロカントを訪問した。さっさと見終えてしまい、カフェに行くには早すぎるし、メトロで11区まで移動。

11区のブロカントは住民バザーだと知っていたので、あまり期待せずにサラッと冷やかすつもりでいた。ここのバザーには、9ヶ月ほど前に来たことがある。

歩道は広めなのだがギュウギュウにスタンドがひしめき合っていて、そこを無理やり大量の人々が2方向に通るので、一歩前進するごとに全人類のストレスが溜まっていく。つられてイライラしてはいけない、ここはバザーだからこういうもの、心を無にして歩くのだ。スタンドの品物は遠目にチェックしつつ、淡々と進むのみ。もはや修行。

やっと道が少しひらけて歩きやすくなったあたりで、聞き覚えのあるタイプの音楽が流れてくる。これはもしやCとFのスタンドではと思ったら、当たった。離れたところからでもすぐにわかる、ひょろっと長身のCに手を振った。

まさかここに出店しているとは思わなかった、知った顔を見つけてちょっとうれしい。

ひととおり商品を見てからしばらく喋っていたら、すぐ横のラックにディスプレイされている服が2枚重ねであることに気づく。あれ、この内側に着ているジャケット、とても良いのでは…??

ささっと試着して、サイズがOKなことを確認し、すぐに購入。

白のレザージャケットは密かに欲しいと思っていたのだ。しかもフリンジ付きのライダースなんて理想的ではないか。

最初は合成皮革なのかなと思ったのだが、匂いと手触りで確認しても本革である。袖口に丸い防犯タグが取り付けられていたような跡もあるし、まあこれはレザーだよね(フリンジは厚さが均一すぎるので、ここだけ合皮かも)。

大きめのブランドタグが外された痕跡もある。縫製は丁寧だし、量産ファストファッションのちょい高級ラインの品物かな(Mangoとかかな、と思ったり)。ヴィンテージではなくて近年もののデッドストックと見た。

左の袖口に小さなキズがあるものの(私はこういう些細なキズは気にしない。袖口なんて気をつけて着ていてもすぐに汚れそう)、全体的にはシミも汚れもなく良い状態。何と合わせようかなと考えるのが楽しい。