パリ13区(Bd. Arago)のブロカント | 2024/07 ふたたび

いよいよオリンピック開催が数日後に迫った週末には、13区のゴブラン駅へ。

少し前にも来たばかりなんだけどな… オリンピックの準備エリアではパリ市の許可が降りないから、左岸の奥まったこの大通りくらいしか候補がないんだろう。

なーんも期待していなかったのだけれど、面白い物をいくつか発掘した。

40年くらい前のプラスチック製の豚の置き物… と思って買ったあと、ちゃんと調べたらボードゲームの駒であることが判明。夫が「なんか見覚えある豚のような気がする」と言ったのは、そういう理由だったか。

1960年代からあるLe Cochon qui rit(笑う仔豚)という子供向けゲームで、なんと今でも販売され続けているらしい。

そして、本来ならあるはずの黒いお目目が欠けていることに気づく。が、目がない方がむしろオシャレで都会的な雰囲気になる。1980年代のイラストのモチーフになっていそうな、「シティー豚」を名乗りそうな感じの。

脚も耳も尾っぽも取り外せる。無惨に四肢が外れていたのを、箱の中にいた別の色の豚から奪い取ってこの3頭を完全形にしたのだった(売り主の男性2人も協力してくれた)。


ブロカントの端まで行って折り返すと、良さげな布の雑貨類を置くスタンドを見つける。さっきも前を通ったはずなのに気づかなかった。

車のナンバープレートに表記される、フランスの県番号の一覧表がハンカチになっている。文字がついたものが大好物なので、これは買うよね。

よく見ると私の住む県番号がない。ちょうど60年前の1964年7月10日以前の、旧バージョンのものだ。

シュッと速そうな囲みが施された県番号、いいねえ。しかし、車のプレート上の県番号をそんなに気にしなければならない状況って、どんなだ。スピード違反を取り締まり中の警察官とか…??


そして、最初のほうで見つけたけれどすぐに買わなかった、あるものを探しに行く。

よかった、まだあった。小さなサボテンのブローチである。だいぶ黒ずんでいたのを帰宅後に磨いた。

値段を訊いたら、心で準備していた予算の上限ピッタリだった(日本人がいくらまでなら払うかをよくわかっているプロだ)。シルバー細工の工芸品だし、おそらく1970年代から1980年代あたりのNavajo観光のお土産品のようだし、いろいろ納得して購入。絶妙に小さいサイズなところが上品で良いのだ。