パリの北の端に、知る人ぞ知る小さなレコード店がある。
夫が数百枚のレコードを買い取ってもらったのがきっかけで店主の1人と知り合い、今では定期的に通っては売ったり買ったり、買ったり、買ったりしている。「コレクションを減らすために売ったんじゃないのかい?」と突っ込みたくなるところだが、それについては私のヴィンテージ服とアンティーク食器に関して同様なので何も言わない。レコードは平たいから場所も取らな… 取ってるけど。
そのレコード店Dizonord(Dinozordのアナグラム。店舗がパリのNord=北にあるから)に、パリのマレ地区のCourrègesのディレクターから声が掛かり、1月いっぱいポップアップストアが開催されるというので初日に寄った。
このクレージュの店は、通りがかりに外から覗き見たことは何度もある。でも私にはクレージュの服は似合わないから着ないし、店内を見学するだけには入りにくい感じがして、いつも入店をスルーしていたのだった。
見るからに大盛況のポップアップストアには、ドアからすぐのところにfanzineがずらっと並んでいる。ニューヨークやロンドンやサンフランシスコなど、各大都市でのレイヴ・パーティーのフライヤーを集めたシリーズがかっこよくて、それを吟味。一番気に入ったマットなシルバーの表紙のパリ編がラスト1部だったので、Dizonordオーナーの1人であるXに急いでキープしてもらった。同時に、1980年代のスマイリーの缶バッジと、Psychedelic Fursの缶バッジもキープ。
その後、バラ売りされている紙もののボックスを丁寧に見ていると、daft punkの文字の入ったフライヤーが。え、ヘルメット被っていない姿は初めて見たよ!夫に見せると、世界的に有名になる前は普通に人間の姿でライブをしていたのだと言う。へー。高いけどこれは買っちゃうね。
もうひとつのフライヤーは、バレエを愛する親友にプレゼントしようと思って購入。Ballet National de Marseilleの、Roland Petit公演のもの。
缶バッジの連なったネックレスが可愛いのでは、と思ってこういうふうに撮ってみた。
フライヤーのzineは、1ページの表裏にピッタリとフライヤーの表裏がはまるように印刷してある。原寸大なんだろうな。
daft punkの1997年11月20日(木)のマルセイユLe Dômeでのライブの告知。肖像権で問題あるかしらと思ったのでボカしておく。
Zineも高価だしフライヤーも高いのに、なぜか夫が全部買ってくれた(自分用の買い物と合わせてだけど)。