パリ9区(Av. Trudaine)のブロカント | 2023/09 その1

1年ぶりとは信じがたい、9区の新年度のブロカント。買い物をしなかっただけで3月にも来たのかな… 記憶にない。

日向はジリジリ暑いが日陰は肌寒いという、なかなか困った気候だった。

Anvers駅に近いエリアから見始めて最初に出会った顔見知りは、オルレアンからやって来るEだ。最後に会ったのは6月だったかな。

彼女のスタンドでは、好みのピンク色のブラウスを発見。

1980年代にフランスの小さなメーカーが作ったであろう品物で、袖のデザインがおもしろい。

コウモリ袖… というよりも、上腕二頭筋の発達した小鳥の翼という感じに近い。

とにかく色が鮮やかで良い(予想どおり洗濯すると色落ちするのだが)し、羽衣のように薄くて柔らかいガーゼ素材もステキ。


Eのスタンドを出てしばらく進むと、いつものところに軍ものディーラーTのスタンドがあった。こちらも1ヶ月ぶりの再会。みんな夏はいなくなっちゃうからね。

しばらく話して、さてもう帰るかなと思ったら、テーブルの下に何かある。派手な色の布がチラッと見える。

売り物じゃなさそうだけど、どうしても気になって出してもらったら、長細い巨大なパラシュートだった。

色が良いし、パラシュート用の生地って高いんだよ… 入手したくて調べた経験があるのだが、単価は高いしミニマムオーダー量は大きいしで、手が出なかった。

「これって売ってるの?」とダメもとで訊いたら、仕入れたばかりで値段を決めていなかったらしく、10秒ほど考えてから値段を言ってくれた。おお、この量でこの値段なら買うしかない!

カードで支払い、翌日に改めて引き取ることに。IKEAのでっかいトートバッグを持って行ったら、ちょうど入った。

Tのトラックの後ろで撮らせてもらう。紐が絡まっていて丸めるのもひと苦労だ。

自宅では広げられないので全貌は撮影不可能。全く同じパラシュートの飛行状態の画像を貼っておこう。

さて分解しなければどうしようもないのだが、今は別の仕事で忙しいので、IKEAのバッグに入ったまま玄関に鎮座している。