パリ10区(rue Beaurepaire)のブロカント | 2023/03

前週に引きつづき、ここでのブロカントも半年ぶりの訪問だった。

大きなスト&デモの日とわかっているので、メトロの何線の何駅で降りるべきかを慎重に考える。

5番線のJacques-Bonsergent駅から行くことにしたら、その道順を選んだ人が多かったようで、オベルカンフ駅での乗り換え通路がぎゅうぎゅうに混んでいた。こんなことはめったにないので、なんか新鮮。

Jacques-Bonsergent駅から歩くこと3分、現地に着いたとたんにディーラーTのスタンドが目に入る。角地のいい場所だ。

Tのスタンドにはジャンプスーツがたくさん入荷していた。1点に絞りきれなかったので、2着とも購入することにする(こういうケース多い)。

1着目は真っ青な、フランス海軍の作業用ツナギ。未使用デッドストックで、各ポケットの中にパーツ識別用シールが貼られたままだった。

1995年に製造された、胸囲84cmのC(短いことを表す「court」の頭文字。身長が低い人に合うよう股下が短いパターン)サイズ。ポリエステル混なので乾くのが爆速!

ジッパーは日本のYKK製。めずらしいOpti製ジッパーのついた個体があって、最初はそっちが欲しかったのだけれど、衣類本体の状態はYKKジッパーつきの方が良かった。

さてこれは試着せずに買ったのだけれど、実際に着てみたら私には微妙に胴体が短い感じがした(ので、そのうち売ると思う)。私のサイズはきっと88Cとか92Cだね。

もう1着は、エメラルドグリーン。これもデッドストック。

紙タグの数字から、1998年製造とみた。

フロントはベルクロテープ開閉。胸ポケットは内側に2つ。

内側にはこの文字列が等間隔にプリントされている。

調べてみると、アメリカのWESTEX社が製造するProban-Fr-7Aという強力な耐火加工を施した生地で、溶接用の作業着などに使われるらしい。目立つ色といい、ポケットが内側にしかない仕様といい、危険な作業用だろうなとは思ったのだが、なるほど溶接用だったか。

洗ったら裏の文字が少し薄くなってしまった(想定内)。洗う前にも撮影しておいて良かった。

さてこのエメラルド色のツナギ、ディーラーTによればNASAのものだそう(ほんまかいな)。

NASAといっても宇宙飛行士ではなくて、機体や基地設備のメンテナンスとか製造部門、またはそこでの運搬や清掃に関わる人の作業着だと思う。

WESTEX PROBAN FR-70で検索して出てくるジャンプスーツはフロントがスナップ留めだったり袖の仕様が違ったりして、私が買ったこれと全く同じデザインのものがヒットしない。そのうちなにか新しいことがわかったら追記する。