バスティーユ界隈の地域バザーをさらっと流したあと、メトロで5区まで移動。こっちでもバザー開催中で、ひさしぶりにブロカントのハシゴをした。
前回ここに来たのは3年前だ。
住宅街の小さな坂道沿いに置かれたテーブルに、アクセサリーが並んでいる。最初はとくに近寄りもせずに通り過ぎたのだけれど、やっぱり気になって戻ってきた。
鮮やかな青味よりグリーンの、ベークライト製(だと最初から確信していた!)ブレスレット。嵌めてみたら手のひらの幅ギリギリぴったりだった。値段も私の予算内。1940-50年代のものだという。
「向かいに見える、あの老婦人の持っていたものですよ」と、売り主の男性が教えてくれる。
ほどなくそのご婦人がゆっくり歩いて近づいてきて、あらあなたそのブレスレット似合うわ、これはどうかしら、あとこの絵にはゲイシャが描かれているけどあなた知ってるわよね安くするわよ、と意外に積極的な接客が始まった。おそらく彼女の持ち物を売るのを、息子さん(または甥とか)が手伝っているのだと理解した。
その他の品物については丁重にお断りし、買ったブレスレットはそのまま身につけて帰ることに。
緑色のブレスレット、欲しかったんだよね。しかも大好きなベークライト素材で極太である。
最近はしょっちゅうこれを右腕に着けて外出している。Tシャツに綿パンというラフな格好にも、存在感のあるブレスレットを1本はめればちゃんと締まって見える。マジックだ。