Bièvres国際写真フェアに行ってきた

友人のフォトグラファーMさんが作品の展示販売をするというので、Foire internationale de la photo à Bièvresに初めて行ってきた。

日曜日は郊外線の本数がめちゃ少ないのを失念していて、RERのB線からC線への乗り換え駅Massy-Palaiseauで猛ダッシュするハメに。だって、これを逃すと次の電車は50分待ちというその1本が、「まもなく発車」と掲示されていたのだ、そりゃ久しぶりの100メートル走も本気になるね。

なんとか無事に目的の電車に滑り込んで息をゼイゼイいわせていると、同じように急いで乗った女性から電車の行き先を確認される。いや詳しくは知りませんよ、私も今日はじめてこれに乗るし… でもたぶん合ってるのでそう伝えた。でないと私も永遠に到着できないし。

数少ない乗客は、ほぼみんなBièvres駅で降りた。写真愛好家の間では有名な伝統あるフェアだと聞いていたけれど、本当にそのようだ。改札口のない、田舎の小さな長閑な駅舎。

駅からは5分ほど歩いただけ。道のりをスクショして準備してあったけれど、みんなゾロゾロ同じ方向へ歩くのでそれについて行けば自動的にゴールした。

野外展示なのでスタンドの骨組みとテーブルのみ貸与で、あとは全て各自のDIY設営だという。

隣のスタンドとの仕切り壁がなかなか難しかったようだ。設営方法が完全に自由なので、たとえばやたら大きな吊り金具を使うような隣人だと、自分が準備した素材を思ったように設置できずにアレンジする必要が出てくる。

友人のスタンドでは美しいカレンダーを買い、先に到着していた別の友人Mさん(私の周りには最近、イニシャルMさんが多いな)とも会い、写真家たちのスタンドを一緒に回った。

私は他のブロカントのスタンドもささっと見たかったので、30分後に戻る約束をしていったん単独行動。この写真フェアには、古い写真機材や写真集などを売るスタンドも出店すると聞いていて、楽しみにしていたのだ。それってブロカントやん!

あるスタンドで、第二次世界大戦で日本軍が偵察機からの撮影に使ったという鉄の塊そのもののようなカメラを見せてもらったりもしつつ、古いプレス写真の山をかき分けて選別した。1940-1950年代のもの。

E.D.F. Centrale Arrighi(パリ南郊外のVitry-sur-Seineのフランス電力の発電機)
Liévin炭鉱で使われた構造物の一部
これは製鋼所だと思う。橋梁の一部?
これはおそらくLiévin七番炭鉱で使われたエレベーター

巨大なメカと一緒に人間が小さく写っている写真がなぜか好きで、見つけるとつい買ってしまう。

このあとMさんとカフェに行ってお喋りし、ラッキーなことに車に乗せてもらってパリまで戻れることに。車中でもたくさん話せて、ドライブって楽しいわーと、久しぶりに思ったのだった。