シャロンヌ駅とヴォルテール駅をつなぐ大通りでのブロカント。
あれ、半年も来ていなかったっけ??
シャロンヌ駅を出てすぐに、いつもメールでお知らせをくれるJのスタンドを発見。
週末フル参加でなく土曜日だけの出店にしたら、めっちゃはじっこのさびしい場所をあてがわれたと言っていた。とはいえ、はじっこなので思い切り商品を広げられるのは悪くない。晴れていたし。
ほどなくして、紫色のコウモリ袖ブラウスを見つけた。
明らかに80sな、Infinitifのもの。この贅沢なカットの仕方、いつ見ても驚くね。
ここのワンピースをすでに持っているけれど、それとまったく同じ極上な手触りの、超軽量ポリエステル地(デシン)。
余談だけれど、1980年代のヨーロッパ中級ブランドのポリエステル生地はほとんど日本製だったと、繊維業界のプロの人に聞いたことがある。おそらくこの生地も日本から輸入されたのだろう。しかも想像どおり、「デシン」はフランス語の「de Chine(ドゥ・シーヌ「中国の」の意味)」から来ている名前。絹のCrêpe de Chine(クレープ・ドゥ・シーヌ)が「デシン」になった。それを真似て作られた、ポリエステル・デシン。
R d’Infinitifというこのタグ、Infinitifの廉価ラインだったのかな…
替えボタンも健在。
そのままずーっとまっすぐ歩いて隣駅のCharonneに着くかというころ、Lのスタンドに遭遇した。
最近よく見かける彼女の友人と同じ名前のレストラン前で、スタンドの向かい側には試着スペースまで常設準備されていた(ふだんは試着が必要な時だけ衝立を出してくる方式)。
ざっと商品を見て、やっぱり気になるのは例の新しい業者から仕入れた1990年代後期シリーズ。Ferreのベージュのパンツがまだ売れていないのを知り、ちょっと試着してみたくなった。
…サイズぴったり(長さ以外)、文句なしのシルエット。Lと私は脚の長さ以外のサイズがほぼ同じなので、彼女が仕入れるだいたいのものは私のサイズでもあるのだ。
どうだ、この上品なベージュの色味、官能的な艶感と落ち感は。こんなのもう買うしかないじゃろ。ところで撮影は1度目の裾上げ後で、この仕上がりが気に入らなくてほどいてやり直した。
というわけで、またお高いパンツを買ったのだった。Saint Laurent rive gaucheのベージュのジャケットと合わせたらかっこいいのではとか、いろいろ妄想している。
ヴィスコース混なので、洗うときにかなり慎重にならないといけない(水分を吸うとすごく縮むのを経験済み。乾かしながら頻繁に引っ張り続ける必要がある)。というか、ドライクリーニング以外禁止なんだけどね、私はなんでも家で洗いたい派のチャレンジャーなので…