パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2021/11 その2

恒例の3区の大ブロカント、2日目。

金曜日の午後から大幅に天気が崩れて、週末の空予報は何度みても雨、雨、雨。
でもやっぱり行きたい、雨がひどくならないうちにささっとまわれば大丈夫!

…着いた途端にザーッと降りだしたので、友人Lのスタンドで雨宿りさせてもらいつつ、品物を見る。
空はまあまあ明るいのに、この降り方。なんて天気だ。

ふと、黒いニットが目に留まる。

古いニットは大体キズがあるんだよな、虫喰いとか引きつれとか。でなきゃ倉庫保管臭とか…
ひととおり丹念にチェックしたが、特に難はない。そして、どうしても何か買ってあげたかった、Lのところで。週末3日ともこの天気じゃ、ほとんど売れないと思うのだ。

1960年代Rodierボタン付きニット

ここ数年、良いなと思うようになったRodierのもの。
ところでRodierって1848年創業なんだね、そんなに老舗だったとは今までちっとも知らなかった。

画像だと伝わらないのだけれど、手触りが非常になめらかな極上のウールで作られている。虫に喰われず生き残ってくれてありがとう!

行儀よく二列に並んだボタンといい、七分袖といい、1960年代の映画に出てきそうな佇まいだ。当時のジャンヌ・モローとかカトリーヌ・ドヌーヴに似合いそう。


雨足が弱まる気配はあまりないので、そのまま傘を差して先へ進み、Sのスタンドへ。

いつもはAとSの2人で共同出店しているのだが、今回はSひとりで切り盛り。ぜひここでも何か買ってあげたいので端からていねいに見て、ブラウスを1枚見つけた。

1980年代Claude d’Albanフリル付き花柄ブラウス

黒地に華やかな植物模様のレーヨン生地製で、スタンドカラーにはさりげなくフリルがあしらわれている。袖山の細かいギャザーや、幅の狭いカフス、ストレートカットの裾など、いろいろ凝ったデザインもいい。

このClaude d’Albanというブランドは1988年創業で、15年間しか存在しなかったようだ。
ではこのブラウスは1980年代終盤から1990年代初期のものだね、きっと。

ありそうでなかなかない、強い色どうしを掛け合わせた細かい花柄。