なんと2年も来ていなかったのか、それとも何も買わなかったのか。
ただでさえいつも混んでいる商店街でのブロカント。
まずは紙ものディーラーDのスタンドへ。
この日はもう1ヶ所大きなブロカントがあり、他の友人はみんなそっちに出店しているし、おそらく客入りも向こうのほうがいいはず。なんでDはこっちに出ることにしたのかな、と不思議に思いつつ挨拶。
小さいサイズの商品が入った箱をみていたら、カラフルな絵が出てきた。
「これって…コロナのご先祖?」
と冗談混じりに訊くと、「そんな感じ。1911年の、スペイン風邪のウイルスの観察デッサンだよ」と。
顕微鏡カメラの技術がそんなに発達していなかった時代は、こうやって細密画を描いていたんだな。
人の手業が加わると途端に、なんかユーモラスなゆるキャラに見える。大勢が亡くなった怖いウイルスなんだけど。