パリ13区(Av. d’Italie)のブロカント | 2021/10

まだ10月の話を書いているとは。だんだん記憶が薄れてきて焦っている。

13区の中華街の入り口でのブロカント。
ここのブロカントにはいつも乗り気でない友人Lのスタンドに行くと、珍しくご機嫌である。

ピンク色の服を大量に仕入れたら、中華街では売れ行きが良かったよう。そりゃそうだろう、私もピンクに惹かれて魅入ってしまったよ。アジア人はなんとなくピンクとか赤を好むものなのかもしれない。

しかも、素晴らしい状態のジョン・ガリアーノのスーツを委託で店出ししていた。これはピンクじゃないけど。

好奇心を抑えられず試着してみたら思ったとおり素晴らしかったんだけど、息もまともに吸えないタイトさだったし、直立不動の姿勢から動けないし、高価だったので見送った。試着できただけでも良い思い出だよ、ありがとう。

ということでピンクシリーズの中から一着選んだ、1990年代のイタリア製、ベネトンのヴァージンウール半袖ニット。素材表示タグとウールマークが左肩の裏に隠れていると気づくのに時間がかかった。

1990年代Benettonカシミヤ半袖ニット

90年代って質のいいカシミヤを作っていたよね、そういえば。カシミヤかと思ったくらいほんとに柔らかで、発色が最高。

虫喰い穴がいくつか空いていたのだけれど、ニット修理の名人を知っているので躊躇なく買った。

いやー、ほんとにいい色だよ。黄味にいっさい転ばず、ほんのりいい具合の青味で止まってくれた私用の色。

こういうピンクに黒を合わせるのは野暮だと最近は思っているので、赤かオレンジかグリーンで激しく決めたい。