パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2021/07 その2

3区の大ブロカント、初日(の二度目の訪問)のつづき。

プッチの掘り出し物などを持ってウキウキと道を曲がり、大きな通りへ出ると、いつもは同じ道の反対側に出店している男性のスタンドがあった。

「いつもとちがう場所なんですね!」と言うと、「カフェが歩道で営業するからいつもの場所はもらえなくてねー」との返事。なるほど、そういう理由だったか。

ここはワークウェア専門のスタンドだと認識していたのだけれど、ラックにカラフルなシャツが掛かっている。めずらしい。

夫のサイズのシャツはあるかなと、メジャーでサイズを測りまくり、3枚を選んだ。

1980年代のNew Manのシャツ。

1980年代New Manプリントシャツ

New Manって今でもあるブランドだよね… と調べたら、1967年創業で、紆余曲折ありつつも現存している。

そして、1969年にロゴを作ったのはなんと、Raymond Loewyだって!

Raymond Loewy, Public domain, via Wikimedia Commons

上下どちらから見ても同じ形(Ambigrammeという)の素晴らしいロゴ。

カラフルな70年代ファッションを牽引したブランドだけあって、この鮮やかな色。1980年代にはそこそこ高価なブランドとして認識されていたようで、上質な生地でしっかり作ってある。

ブランドタグが無駄に豪華で高級なのが、いかにもバブリーな80年代。

フランスの海外領邦タヒチの衣類ブランドのハワイアンシャツも、色ちがいで2枚選んだ。

1970年代タヒチ製ハワイアンシャツ

生地の耳が残された作りで、フランス製のプリント生地を使用していることがわかった。縫い方は南の島らしくおおらかと言うか、少し雑な印象。1970年代のものだと思う。

1970年代タヒチ製プリントシャツ

このほかに黄色いのもあったけれど、状態が少し悪かったので黄色だけ買わずに残してきた。


道をわたって少し行ったところの暗いスタンドの端に、ベルトが数本入ったカゴを見つける。

1980年代メッシュベルト

ずっと欲しかった赤いベルトとめでたく遭遇!しかもぴったりサイズだ。1980年代のもの。


テーブルリネン類を主に揃える女性のスタンドで、Air Franceの旧ロゴが目に入った。

1980s Air Franceワークジャケット

未使用のワークジャケットだ。空港の地上勤務者の制服で、白なのでメカニック担当とかではない、あまり汚れない仕事用。いつごろの品かと訊くと、しばらく考えた後で1980年代だと言う。

サイズは私にはやや大きいのだけれど、袖をまくればいいのだ。このマークが好きなんだ。

同じスタンドで、ピンクのハワイアンシャツも買った。

1980年代ハワイアンシャツ

夕焼けの海の様子がモチーフ。


最後に、友人Lのスタンドへ。
いつもの市役所前の場所は取れなかったようで、ずいぶん端っこに店構えしていた。

朝イチで会った時にはまだ品出し前だったのだが、さすがに準備を終えている。

いつもどおり端から見て、もう1回見て、さらにもう1回見たけど買うものがない。
まいったな、どうしようと思ったら、「あ、これ好きだと思う!」と出してきたパンツが大当たりだった。

1960s植物柄パンツ

すでにこれと同じ生地のトップとボレロは見ていたのだけれど、まさかパンツもあったとは。サイズもいけそうだったのでこれは買う。

1960年代の美しい仕立て仕事。ボタンもかわいい。