ヴィンテージ服ディーラーの友人Lとブロカント以外の場所で会ったのはこれまでにたった1度、彼女の住むクリニャンクールの蚤の市を案内してもらった日だ。
ところが5月の最初に、ある業務(義母宅の家具もろもろ一掃)の見積もりを頼むために、うちの近所まで来てもらうことになった。
3度目のロックダウンのせいでブロカントは禁止、毎週のように顔を合わせていたのがぱったり会えなくなっていたので、業務相談とはいえうれしい。
再会早々に、Lが布の包みを差し出すので何かと思えば、プレゼントだという。
あ、2日ほど前の彼女の誕生日にお祝いメッセージを送ったから、私の誕生日(彼女の誕生日ととても近い)も思い出させてしまったんだな…
「これは見た瞬間saisaiのことが思い浮かんだよね」と以前のメッセージで書いてくれていた、あのワンピースだ!
彼女の見立ては完璧だから、ブロカントが無事に再開したら実物を見せてもらおうと楽しみにしていたのが、なんと、プレゼントでもらってしまったよ~!うれしい~!
SPORTS’ WEILLって、現存するあのWEILLのスポーツラインか。WEILLは1892年パリ創業の老舗だったのだな、戦後生まれの外国のブランドだとばかり思っていた、失礼。
おそらく1980年代の、シャンゼリゼ大通りに旗艦店を構えて絶好調だった頃のコレクション。
後ろの首のところのボタンは1個なくなっていたので、同じくらいの大きさの似た色のボタンを2個買ってつけ替えた。改めてよく見たら緑色がかっているけれど、まあいいや。カラーペンのようなペンキのようなシミがあったのを染み抜き剤でだいぶ薄くし、褪色している黒色の部分には墨汁を染み込ませて目立たなくした。いずれも、着て動いていればわからないような小さなダメージだ。
ぜひこれを着て出かけたい場所があるので、そこで撮影するのが楽しみ!