ひさしぶりに良いスカーフを見つけた。
「Les anciens et beaux métiers de France」、フランスの由緒ある、且つ美しい24の職業が描かれている。
年代を特定する手がかりに乏しいのだけれど、プリントの雰囲気からおそらく1970年代から1980年代あたりのものではないかと。
どれだけ凝ったスカーフの意匠も、いったん首に巻いてしまえば、抽象的な色の皺になる。その皺の造形をいかにアーティスティックに、自然に魅せるかがスカーフ好きの醍醐味でもある。
それでもなぜか、なんとなく少し凝った絵のスカーフを選ぶ傾向があるのを自覚してはいる。
結び直すためになんとなく広げてみたら新たなディティールの発見があったり、旅先で退屈した時にじっと見つめていたら楽しくなってくるような、そういうデザインのスカーフが好きだ。
初対面の人間だらけのパーティーで話題に詰まった時にも、1枚のスカーフの図柄をきっかけに話が盛り上がるようなのが理想的。
帽子職人。
手袋職人。