(2020年12月のブロカントの記録がまだ終わっていないので、12月の話)
ヴィンテージ服ディーラーYが2日間限定ポップアップストアを主催するというので、初日に行った。
招待ディーラーはヴィンテージショールームを持つA(彼女たちは最近お互いをポップアップストアに招待しあっている)と、パリで実店舗経営のJと、書籍セレクトのもう1名(この人だけが実際には知らない人で、現場でも会わず知り合えなかった)。
駅からはまあまあ歩くものの、結構な広さのスペースでの悠々とした展示。
Jのネットショップで即完売だったSaint Laurent rive gaucheのニットキャップを実際に見られたのはよかった。私の頭は帽子向きではないのと、見るからにサイズが小さそうなので買わないけれど。テーブルの上に無造作にいくつか置かれているだけで、まるで現代アートのインスタレーションのようだった。
「完成されたモードは、すなわちアートである」というのがサンローランのモンドリアンルック発表におけるマニフェストだと私は感じているので、まさにそれを具体的に見せてもらった気分。
さて、主催者Yのセレクトから3点を買い物した。
クリスマス前だったのでディーラー3人それぞれが華やかな服や小物を提案していたのだけれど、中でもYのセレクトが最も私の気分に合っていた。
1970年代の柔らかなスウェードのスカート。深緑色のボトムは持っていなかったし、丈も好み。裏地や仕上げを見るにどうやら手作りっぽいので、世界に1点かもしれない。
ベルトループのデザインが凝っていて良い。
帰宅してから気づいたけれど、このスカート、最近Jから買ったブラウスにぴったりではないか。
1980年代のベルト。ディーラーSから最近買ったピンクのバレンシアガのワンピースに合わせるベルトを探していたのだが、これはまさにぴったり!本体は柔らかい編み地なので、シルクのワンピースの生地も傷つける心配がない。
1970年代のスカーフ。ポリエステルだと聞いてびっくりの、シルクと見まごうような上品な手触りだ。
このピンクベースのとブルーベースのとで迷って、ディーラーYとJにどちらが私向きかを訊いたら満場一致で「ピンク!」。目利きのディーラー2人に直接アドバイスをもらえるのは、こういうポップアップストアの贅沢である。
来た時には小雨だったのに、帰る頃には結構な雨量だった。できれば毎月開催したいとYは言っていたので、期待!