「明日また新しい服を店出しするから!」と言った友人ディーラーが2人もいたので、前日と同じ9区のブロカントへ。
そのうちの1人、Lのスタンドへ。
新しいのはあったけれど、2点くらい??まだ残っていたら買おうかなと思っていたパステルカラーのジャンプスーツは、すでに売れてしまっていた。
前日に羽織ってはみたものの買わずに帰った、Ted Lapidus diffusionの青いワンピースが気になる。
ボタンが1個引きちぎられていて、穴が開いている(ボタン裏には力布もついていなかった)。ベルトループはあるものの、ベルトは紛失。各所に茶色っぽく色が抜けたようなシミあり(薬品シミっぽいので、洗濯の失敗かも)、全体的に薄汚れている。でもなんとか治せるような気がする。
とりあえず洗ってから、修理箇所を確認。幸運なことに、品質表示タグに予備ボタンが縫いつけられていたので、ボタン欠けの件は解決だ。
袖の下側がほつれていて、縫い直した後があるものの、糸の色が微妙にちがうのが気になる。ええい、この際ぜんぶ解いて縫い直しだ。
鮮やかなブルーという変わった色の糸だし、またモンマルトルの大きな手芸屋に行かねば…と思っていたら、近所のハイパーマーケットの手芸用品コーナーであっさり見つかった。フランスでは人気のある青色なのかもしれない。
ベルトは、2cm幅のバイアステープを縫い合わせればいいだろうと思いつき、けっきょく翌日にモンマルトルへと出かけた。
同じ色のテープなんてあるのかと心配したが、余裕であった。やっぱりこれが、フランス人の好きなブルーらしい。
薄いけれど気になるシミは、同色の糸で刺繍して隠すといういつもの自己流リペア。まる2日ほどかけて生まれ変わった。
(向かって右側の襟が曲がっているのに気づかずに撮影してしまった)
サイズ表示は44とあるけれど、今で言う38から40くらいかな。
買って6日後にはさっそく着て出かけ、Lに見せると驚いて喜んでいた。
Lのところではもう1点、シルク地シャツも買う。
これも前日にはイマイチ決心がつかず買わなかった(わりとあちこちに引きつれとか穴とかがある)のだが、青いワンピースのボロさ加減に比べたら綺麗な品物に見えてきた。ええい、修理はまとめて面倒を見るぞ。
ブランドはSerge Nancelで、おそらく1980年代の前半あたりの品。
抽象的な花(かな?)のモチーフが良い。
まずは袖口に空いていた穴をダーニングして、円形の刺繍で隠した。
「新入荷あるよ」と宣言したたもう1人のディーラー、Tのところへ。
が、特に新しいものは入っていなかったので、挨拶してから先に進む。
ここ1年くらいで顔見知りになった女性のスタンドへ。土曜日にたどり着いた頃には疲れ果てていて、ゆっくり見る元気がなかった。
手作りのスカートを見つけた。
一見、椅子の張り地かと思うような布だけれど、触ってみたら意外に薄くて軽かった。
1950年代のプロヴァンス地方で作られたスカートに作り方がそっくりなので、そのあたりのものだと思う。