ヴィンテージ服ディーラーAのショールームで、ディーラーSを招待してのポップアップストアが開催される聞いて、予約して行ってきた。
しばらく前からInstagramのアカウントをフォローしていたので品ぞろえの雰囲気は把握していたし、ちかごろ足繁く通っている大好きなブティックの店主もファンだと言っていたので、楽しみにしていたのだ。
着いてみたらすでに結構な客入りで(販売開始時間に予約したんだけどな)、この日はもう、マスク有り無しどちらでもいいとのこと。広い空間とはいえ、同じラックの商品を他人どうしが近距離でチェックしている時なんかは、まあまあドキドキする。
招待ディーラーSのラック付近が混雑していたので、先にAの商品から見始める。ひそかに狙っていたリネン地のトップは前日に売れてしまったようで、他には特に心惹かれるものはなかった。
Sの品出しはラック1本のみなれど、遠目からでも超好みの生地が並んでいるのがわかった。今回は試着もして、選んだのはこの2着。
1980年代のブラウス。首に巻く共布の長細いスカーフもセットになっている。
手に持って見た時は「おお、好みの色合わせだ!」と思っただけなのだが、着てみてびっくり、シルエットにもメリハリが効いて素晴らしかった。
Sによると「タグがないので断言はできないけど、Yves Saint Laurentじゃないかと思っている」と。
手触り最高の高級なコットン地(繻子織かな)に、パフスリーブに締まったウエスト、確かにサンローラン風の要素が多い。プロトタイプの手前でボツになったデザインとかかな。または、仕立て屋に個人客から注文された、サンローラン風の服とか?
もう1着は、これまたいかにも1980年代という感じのジャンプスーツ。
見るからに大きいので1度は敬遠したのだけれど、股下はそんなに長くないし、着てみるだけ着てみよう、と試着した。
ウエストのゴムが伸びきっているので巨大に見えたけれど、上半身をオーバーサイズで着るデザインならこんなものか。あんまり上をタイトに作ると、座ったり屈んだりするのが苦しくなるもんね。
色あせた抽象的な植物モチーフ(?)がいいし、小豆色のボタンも洒落ている。