「明日も新しい商品を出すからおいでよ」とLが言っていたので、14区のブロカントを再訪した。
50年ほど前の革のトレンチコート(深いくすんだグリーン)がカッコよかったのだが、「これ以上アウターを増やしてどうするんだ」とか思っているうちに、親子3人づれの手に渡っていった。せめて試着くらいしておけばよかったかな。
他の新着品にはあまりピンと来なかったので、Lの隣で一緒にスタンドを構えているEの品物をなんとなく見ていたら、煤けた人形がある。
18世紀の磁器人形らしい。身長は9,5cmほど。
こんなにかわいいのに、今まで誰にも見向きもされなかったとか。かくいう私も前日に来た時には気づかなかったのだが。帰宅して洗ったら、見ちがえるようにピカピカになった。シンデレラ物語みたいだ。
自分の見る眼のコンディションも含めて、古い物との出会いは一期一会なのだよな、と改めて思ったり。