1ヶ月前に馬ニットを買ったディーラーが、またポップアップストアをすると聞いた。髪を切ってもらった帰りに歩いて行った。
前回とあまり品ぞろえが変わっておらず、特に買うものはなさそうと思ったところで、入り口近くに無造作に積み重ねられた数着に気づく。ショーウィンドーのボディーに着せようとしていたらしい。その中に、素敵なプリント生地のスカートを見つけた。
ちょっとドリス・ヴァン・ノッテンのいつかのコレクションにありそうな感じの、辛口のモチーフ。稲妻を抽象的にパターン化した、とでも言えばいいのか。
おそらく1970年代の品物で、ブランド名はJean Dieudonnéとある(調べても同姓同名の数学者の情報ばかり出てくるので詳細は謎)。
素材はウール、サイズ表記は44だけれど実寸は40強という感じ。巻きスカートなので、ボタン位置を移動させれば簡単にサイズ調整できる。とりあえず、腰骨で履くサイズに調節した。丈はふくらはぎくらいまであって、ブーツを合わせやすいのもうれしい。
ボタンの素材も面白い。軽くて、色鮮やかで透明感があるのでガラライト(カゼイン樹脂)かな。
スカートを試着している途中で、気になるもう1着を見つけた。手編みニットのダブル留めジャケット。
1980年代のもので、未着用。近ごろよく見かけるぼんやりした眠いパステルピンクや、濃く激しいフューシャピンクとは一線を画す、鮮やかでとことん素直に明るくてピュアなピンク色。
朝焼けの雲の色や、バラの花の色。顔色が抜群によく見える。