パリ1区(rue Berger)のブロカント | 2019/07

1区のレ・アール商業施設そば、Berger通りでのブロカント。
ここでの開催は初めて(でも業者の顔ぶれはいつもと同じ)だ。

RERのA線が工事中で週末は不通なので、メトロ1番線に乗って行った。
めったに使わないシャトレ駅で降りたら、出口をまちがえてとても変な場所に出てしまった。レ・アール界隈で道に迷ってグーグルマップを見たのとか、初めてだ…

軍ものディーラーGと紙ものディーラーD(近くのカフェでテイクアウトした鶏肉のサラダをおいしそうに食べていた)にそれぞれ会って話してから、ヴィンテージ服ディーラーLのスタンドへ。

もう3週連続で見ている白いスカートのことがこの3日ほど気になってしょうがなく、もしまだ売れていなければ買おうと決めていた。

あった!Guduleのサーキュラースカート(半円の)。

Guduleは1960年代から1970年代にかけて大人気だった、パリ左岸のブティック。学校を卒業したてのティエリー・ミュグレーが、Guduleでアシスタントデザイナーとして働いていた頃(1969年から1970年あたり)のものだろう、とLが言う。

夏物なので裏地なし、右サイドの腿の付け根あたりに大きなポケットがあって、左前合わせでボタンは4つだけ。

構造はシンプルなのに、優雅でそこはかとなく漂う劇場感があって、ヒッチコックの映画で女優が着ていそうなスタイルだ。言われてみればかなりミュグレーっぽいような気もする。

生地の選択もベルトのディティールも彼らしい感じ。

ティエリー・ミュグレーは少年時代にバレエを習っていたり(医者である父親からは不評だったらしい)、高等教育では内装設計デザインを学んでいたり、劇場的な世界を心から愛していたのだな、知らなかった。

このくらい長めのフレアスカートって今ではなかなか見つからないので、買っておいてよかった。