航空ショー「Meeting aérien」| 2019

毎年お楽しみの航空ショー、Meeting Aérien。

もう4度目なので、毎回やって来るレギュラー面子の機体は撮るまいと思うのだが、撮ったものを見返すとけっこう被っている。

この黄色いのはNorth American T-6戦闘機。1930年代から1954年までの間に20000機近く製造され、現在では最も愛好家にコレクションされている機体だそう。

Dassault MD 311連絡機(通称Flamand III)は、MD 303連絡機(通称Flamand)の派生型。機首が全面ガラス張りなのは、航法と爆撃の練習機だからである。見かけによらず時速300kmまで加速できたとか。敵地偵察の撮影用にも使われ、1948年から1982年までフランス空軍で活躍した。

DC-3のエール・フランスF-BBBE機。これが好きで、見かけるたびに撮っている。

ソ連のPolikarpov PO-2は、第二次世界大戦中に夜間襲撃機として活躍した機体。民間パイロットから志願の女性のみで構成された第46親衛夜間爆撃航空連隊は、ドイツ軍から「夜の魔女」と呼ばれ恐れられた。

そもそも1942年当時、このPolikarpovは型落ちとみなされ、練習機扱いだった。

ところが、「木製の帆布張り構造=レーダーの死角になる低高度で飛行可能」、「最高速度がドイツ空軍機の失速速度よりも低い(超遅いポンコツだな)=撃墜されにくい」という、全ての弱点を逆手に取った戦略により、前線にて活用されることに。弱点を生かすアイデアはいいけれど、乗れと言われたら躊躇するようなスペックの飛行機だな…

Polikarpovは爆撃地点に近づくとエンジンを切り、低空を滑空状態で攻撃。この時に聞こえる滑空音をホウキの音になぞらえて、ドイツ兵は「夜の魔女」と呼ぶようになった。

爆弾は6発まで搭載できたものの、小型爆弾を積載重量ギリギリまで機内に持ち込み、手で投げ落とすこともあったというから驚きだ。爆撃任務終了後、滑空状態からスムーズに発進できるとは限らず、そのまま墜落して帰らぬ人となったパイロットもいる。

型落ちの旧式機をあてがわれて、爆弾をたくさん積む目的と低空飛行任務のためにパラシュート装備もなく、時には手で爆弾を投げ落としていた超優秀な若い女性パイロットたちのことを考えると、なんだかひどく悲しいな。

Jupitorという名のかわいらしいデザインの民間機。


以下、飛行編。

フランス海軍のラファール戦闘機。これが飛ぶのを見るのが私の最重要目的である。

去年は空軍のカラフルなラファールが印象的だったけれど、本来の鼠色の機体は渋くてやっぱりいいなあ。

Falconの飛ぶ姿は優雅そのものだった。

機内食ピクニックも4回目。

今回のメインは、イベリコ豚のチョリソーと南仏風タブレ。保冷剤をたくさん入れて保冷袋も二重にした上で機内食コンテナに入れたけれど、家を出てからは4時間以上、そのうち2時間今日は炎天下に駐車しているので、保冷剤はわりと溶けていた(ぬるくはない)。