Dのところに、1923年(とDが断言した。ネットでも同じような地図の1923年版が見つかるので、合っているんだろう)のパリの観光者向け地図があった。
ふだん買っている地図よりもずっと小さくて、ペラペラの薄い紙に刷られている。
バスとトラムウェイのみの案内で、メトロはない。
Société des transports en commun de la région parisienne(パリ地方公共交通会社)というのは、1921年に設立され、第二次世界大戦後に現在のRATP(パリ市交通公団)が発足するまでの間、バスとトラムウェイを管轄していた企業。
1925年に開通の6b番線も、1924年に開通の34番線も見当たらないので、やはり1923年の地図なのだろう。
小さくても読みやすいように工夫された、活字に近い手書きデザインの文字が好きだ。