パリ6区のサン=シュルピス教会前の広場で開催された古紙古書専門アンティーク市、Salon de la bibliophilie et du document ancienへ。張り切って初日に訪問した。
犬のフィギュアを買う。
鉛でできていて、耳栓くらいの小ささ。
この2匹は、ひと組のカップルである。
この状態で、2組ひっそりと本棚に飾られていたのを見つけた。
1900年から1940年頃の品物だろう、と店主。
360度どこから見ても良い造形だ。
鉛のバリが残っているのも、かえっていい味になっている。
インテリ爺様の書斎にありそうな、こういう怪しい置物を手に入れるのが、ひそかな夢だった。
3日後には、夫と一緒に再訪。
昔の人が工夫を凝らして自家撮影したヌード写真とかもあったよ、と言うとついて来た。でも私が目をつけていた写真は売れてしまっていたようで、もうなかった。
この日に見つけたのは、Dubonnetのクリスマスカード。
なんて美しいレタリングだ。色の選択も余白の取り方も完璧だ。
グラフィックデザインはSalviで、1950年代のもの。
Dubonnetといえば、5年前に古いボトルを見つけたんだった。
このカードの裏面中央にあるのと同じ、猫の絵のラベルのボトルだ。
売り主の男性に見覚えがあるなと思ったら、ときどき知人Lと一緒にスタンドを構えている人だった。