パリ3区(rue de Bretagne)のブロカント | 2017/11 前編

5月開催時には事情により行けず、1年ぶりに訪れた3区のブロカント。

センス良いブルーに後染めされた1900年ごろのリネンシャツは、神戸でのポップアップストア「アチコチズ」のために仕入れ。

とても薄いコットンのシャツ(チャーチスモックを短く切ったのだろうと思われる)は、数日かけて頑張って染み抜きをしたら、ほぼキレイになった。


以前にもバスクのふきんなどを買ったことのある女性のスタンドで見つけた、小麦粉を貯蔵するための、バスクの布袋。

約1年前に買ったバスクの家畜用のカバーと似ているものの、より厚みがあって柔らかい感触だ。リネン100%かと訊くと、綿と麻の混じった織物だという。

よく見てみると、生成り地の部分は、経糸が綿で緯糸が麻。
赤い線のモチーフ部分は、縦糸も緯糸も麻のようである。

織られた時代は1900年ごろというから、村のパン屋が小麦粉を入れて使った、業務用品なのかもしれない。

この2件の買い物ですでに大荷物で、重さで手がちぎれそう。


1900年ごろの薬局で使われていた、陶製保存容器を発見。
蓋つきでとても良い状態、しかも文字が入った業務用品ときたら、買う。

EXT(Extrait)de Genièvreとある。
ジュニパー・ベリー、お酒のジンに使われる木の実(ねずの実)のエキスが入っていた容器だ。


知人Tのスタンドでは、フランス海軍の将校用のカトラリーを購入。
デザートナイフとデザートスプーンを2本ずつと、ナイフレストを3つ。

クリストフル刻印入りの銀メッキ製(Ercuisの物もあったのだが、ナイフの刃が傷んでいたのと、数がそろわないのでクリストフルにした)。

傷だらけの躯体に、錨のマークがカッコいい。1950年から1960年代ごろの品物だと思う。

シルバーのナイフ置きは好みのデザインの物がなかなかないので、見つかってうれしい。