8区の大規模なブロカントでの収穫。
また額を買った。楕円型の小さいのは、19世紀製。
この木製まな板はひきだし付きで、包丁などをしまっておける。
肉汁を集める溝が周囲をぐるりと囲んでいるので、ローストチキンとかローストポークを卓上で切るのに使ったんだろうな… 手作り感が満載。
1930年発行、デパートGaleries Lafayetteの手帳。アール・デコ感あふれる表紙のデザインに、心を射抜かれた。
1日1ページ対応の手帳で、真ん中辺りに自社の広告ページ。
各月の最後には「今月の支出明細」の記入ページがあって、12月には「今年の月別明細」もある。手帳+家計簿帳。
国立オペラ座、コメディー・フランセーズ劇場、国立オデオン劇場、国立オペラ・コミック劇場をはじめとする、パリの全劇場の券売窓口の営業案内が網羅されている。
電話番号が「Louvre 07-05」とかいう表記で面白い、こう交換手に言えばつながったのだ、当時は。
国立オデオン劇場の規模(1264席)だと席番号もかろうじて読み取れるのだが、オペラ座(2200席)にいたっては、解読不可能。虫眼鏡でもキツいと思う。
巻末にはパリの地図。
縦横に走る赤線は、当時のメトロポリタン線と南北線(現在のRATP線に統一される前の会社)。もちろん、中央にはGaleries Lafayetteデパートが。
もう1点、さらに古い印刷物を発見。
ポン・ヌフ橋そばにあるデパートSamaritaineの夏のセール用カタログで、1912年発行。昔はセール用に、カタログまで用意していたのか…
子供服にセーラー服スタイルが流行った時期だ、このころは。
特に好きなのはこのページ。
スカートのデザイン違いを見せたい気持ちが強すぎて、結果、とってもシュールな絵に。正面直立じゃなくて微妙に動きがあるのが、気味の悪さに拍車をかける。
裏表紙には日傘。夏のセールだからね…
展覧会用の宣伝ポスターをたくさん持っている人がいて、厳選して3枚購入。
リトグラフ刷りなので驚いた、色が鮮明できれい。
これは、中世っぽい絵と文字が気に入っている。
大文字のRがいい。
これが1番気に入っているポスター。浮世絵好きの夫が見つけた。
ゴッホが通ったパリの画材店の店主、タンギー爺さんの肖像画。
おまけ。ひきだし付きまな板を買ったスタンドにあった、おもちゃ。
昔の田舎の男児にとっては、この回転する鳥をゴム鉄砲で撃つ遊びが、狩りのイニシエーションだったらしい。夫も、祖父母の家でこういうので遊んだことがあると言っていた。自分で食べ物を穫れないと生きて行けない時代の田舎、子供の遊びも生きる勉強。