2ヶ月ぶりの12区、Nation駅での住民バザー兼ブロカント。
まず最初に見つけたのは、1947年発行のロンドン交通局のトロリーバス&トラムの路線図。
朱赤、黒、青、緑、茶の5版刷り(オフセット印刷が普及するより前の時代)。
ほぼ同時期に発行されたパリの観光客用マップと、紙質や色づかいが似通っているけれど、パリの方は朱赤でなく鈍い赤で、より落ち着いたコントラストだった。
知人Lのスタンドでは、Créil et Montereau窯の、赤ずきん絵柄のままごと皿を購入。
H.B.C.M刻印から、1920年から1955年の製造だとわかる。
ただし戦後はハンドステンシル絵つけは行われていないはずなので、1930年代までの品だと思う。
深皿と平皿を3枚ずつ、とても良い状態でうれしい。
20世紀初頭から第一次世界大戦終了ごろまでの兵士の、食事風景や作業服姿で雑用をする様子を写したハガキを見つけた。もっとたくさん欲しかったけれど、予算の関係で4枚に厳選。
モノクロ印刷に手彩色されている。
ジャガイモの皮むきをする、歩兵の集合写真。
作業着姿で真剣にジャガイモと対峙するヒゲづらの男性たち。
後列左には、ふざけて大口を開けて何かにかぶりつく1名の姿。
集合写真でふざける人間は、どこの国にも、いつの時代にもいたようだ。
戸外で食事を取る兵士の様子。
テーブルの上に載った大鍋や、レードルや食器につい見入る。
軍隊遠征用の道具というのは、軽量かつ頑丈で、手入れが簡単であることが求められた。用の美そのものだ。
雑用任務に向かう作業着姿の兵士。
私は、彼らが着ているのと全く同じ作業服(M1882)を持っている。
当時の兵士が実際どんな風にまとっていたのか、ずっと知りたかったのだ。
軍事博物館のマネキン展示では見たことがあるけれど、貴重な資料が手に入ってうれしい。
このハガキだけが使用済みで、表裏両面に1906年の消印が読み取れる。