いつものメンバーで、いつもの食器で、ほぼいつものメニュー。
ただし「食べすぎ苦しい」感をなくすべく、今回は前菜のサモサとブッラータチーズを省いてみた。
ゲストのTが、アイスクリームケーキやマカロンなど、思いがけずいろいろ持ってきてくれたので、前菜を減らしておいて本当によかった。
ここ数回、デパートLe Bon Marchéの食品館(La Grande Epicerie de Paris)で調達していたクリスマス・ツリー型のパン。なんと、今年は作っていないと言われる。
仕方がないので、リース型のパン(麦穂の形のパン「エピ」を丸めたような)と、ワラ風の紙紐で数種のミニパンを結わえたものを購入。
このリース型パンの上にフォアグラを盛った皿を載せたら、わりとかわいい。
まずは前日から冷やしておいたシャンパーニュ(スーパーマーケットのポイントを1年分貯めて買った、LansonのGold Label 2008年!)で乾杯し、フォアグラをそれぞれが好きなだけ取り分けて食べる。
今回はガラス瓶入りではない、円筒型のフォアグラを買ってみた。
この方が取り分けやすいかなと思ったのだけれど、ナイフでスパッと切るのが難しい。フォアグラ専用のワイヤーカッターを買った方がいい。
イベリコ豚のベジョータハムにロモ(ホワイト・テンダーロイン)があるのを見つけたので、試してみた。「パプリカなし熟成」と書かれたロモ。食べた瞬間に、来年もこれを買おうと決心。
さすがフィレの最良パート、非常に柔らかくて上品だった。
来年とか言わず、すぐにでも食べたい。
メインは牛肉ローストとジャガイモのピュレ。
これまた例年のごとく、ボンマルシェの肉屋でCœur de Rumsteakをロースト用に切って結わえてもらおうと思ったら、「ロースト用はこれです」と、牛フィレ肉がロースト用にすでに結わえられたものを示された。
ちゃんと最高に柔らかいって太鼓判押されたし、こっちの方が少し安いし悪くない、まあいいや。
180度のオーブンで15分焼いて、そのあと12分ほど休ませて、食卓へ。
たしかに、いつものCœur de Rumsteakと比較しても、キロ当たり価格の差がそこまで感じられなかった。来年もこれでいいかも。
1年前に買ってあったけれど飲む機会の訪れなかった、ブルゴーニュの赤ワインをやっと開ける。
うちにはワインを適切に保存する設備がないので、万が一の品質劣化に備えて別のワインも買ってあたのだけれど、出番はなかった。
36ヶ月熟成コンテとカンタルのSalersはモントルグイユのチーズ屋で、トリュフ入りブリーはボンマルシェで調達。
トリュフ入りブリーを買うためにマドレーヌまで行くのが億劫になって、ボンマルシェで買った。
来年はやっぱり、面倒でもマドレーヌに行こうかな。
トリュフ香のインパクトが結構ちがうのがわかる。これは重量当たりの価格差が如実に表れるタイプの品物だ。
ジャック・ジュナンで12月初旬に予約した、栗のビュッシュ・ドゥ・ノエル。
ここで、2本目のシャンパーニュを開栓。
王道の格調高いレシピ、甘さ控えめで軽い食感、これぞパリというシックなデザインは、さすが。
俳優に例えると、ランベール・ウィルソンのような端正さ(私は、ものの味わいを役者に例える癖がある。ワインでもよくやる、メイン料理と一緒に飲んだブルゴーニュは例えるなら、背中の開いた黒いドレスを纏ったミレーユ・ダルク)。
それと、予想していたよりも大きいのでびっくりした。