5年ぶりに訪れた18区のブロカント。
知人Gのスタンドを見つけて近寄ったら、私がしばらく血眼で探していたジャケット…に見える品が吊ってある。
先週か先々週に会った時に、私がこれを探していると言ったから、倉庫から見つけて来てくれたらしい!
フランス軍のバイク部隊が着用していた、Motocyclisteジャケット、通称M38。
この襟元のチン・ストラップを、留めて着た姿が最高に良い。
マルタン・マルジェラがインスピレーションを得たことで有名な、日本の軍物古着好きの間では伝説的扱いのモーターサイクル・ジャケット。
背中側の切り替えも良い。
若干大きめなものの、ラグラン袖なので、肩が少々内側に入ってもあまり違和感はない。袖は折っても素敵だし。
ポケットの破れは補修済み(アイロンで貼るタイプの布で)、ベークライト製のボタンが数個欠けているので、これから気長に探す。
ところでこの日、もしGに会えたら時代を特定してもらおうと着ていった、フランス軍の作業着(戦前の軍の作業着ということしか分からないまま、最近買った品。大きめのRF炎マークのスタンプが袖に付いていたのが、洗濯したら消えてしまった)。
Garde républicaine(フランス共和国親衛隊)の作業着だろう、とG。
鈍い灰色の金属製ボタン(錫?)が無刻印なので、戦後の品だそう(1947年とかその辺り?)。戦前までに作られた軍用衣類のボタンには、Équipements militairesの文字が必ずあるのだという。
さすが、フランス海軍の元潜水艦乗組員、何でも知っていて勉強になる。
共和国親衛隊騎兵隊の作業着だとしたら、厩舎で馬の世話をする際なんかに着ていたんだろうな。