パリ3区の大ブロカント、後編。
前日に、あるスタンドの女性と「バスクの器談義」で盛り上がった流れで、その日は出さなかったバスク模様の器を、なんと「翌日持ってくる」と言う。
もちろん早起きして、暗いうちにウキウキと出かけた。せっせと品出し真っ最中の彼女に挨拶したら、手を止めて約束の器を出してきてくれた。
私の想像と少しちがったのでしばらく考えたものの、手に取って眺めているとだんだん愛着が湧いてきて、購入。
再び色々と話しているうちに、彼女が熱心な古い物コレクターだったことが判明、しかもアルミと木製の道具が好きだという。好みが私と似ている!
結局、そのバスクの器の他に、すりこぎとボウルも売ってもらった。
このバスクの器、珍しい事に把手つき。
私が集めているBéarnシリーズよりも明るい青色で、微妙に迷いがある筆致に手描き感が満載。
ピンクと白の2色づかいのボウルは、1940年代のもの。
曖昧で隙のある色味が、フランスっぽい。
すりこぎは大事に使い込まれて、いい色になっている。
さて、彼女に別れを告げ、他のスタンドも再訪する。
あるプロのスタンドで面白い物を発見した。
黄色い背景に細長い瓶のイラスト、これはちょうど半月前に見つけたメリッス水!
バッジかなと思いきや、携帯用の鏡だった。1940年頃以前のものだと思われる。
昔の販促グッズ、気が利いていていいな…
木箱の補強兼デコレーションに使われていた金属製の飾りを、オマケにもらった。