先週の土曜日は、パリ市内で2ヶ所のブロカントをハシゴ。
まずは、オペラ座に向かって左方向に伸びる、Capucines大通りへ。
Scribe通りの角辺りにいた、昔の新聞広告のスクラップを売るスタンドで、ブルターニュ地方のイラストマップ(1954年印刷)を発見。
「車」「香水」「お菓子」「高級ブランド」など、カテゴリー別に整理された山ほどある広告に時間を忘れて夢中になり、ずいぶんと長居した。
そのすぐ近くの古本専門スタンドでは、昔の書体見本帳を見つけて興奮!
マルセイユにあったOlive活字鋳造所(1836年創業、1978年にLinotype社に統合される)が1968年に発行したもので、白地に黒の活版印刷の力強い刷りがまぶしい。
印刷物と縁のある日だと思っていたら、続いて訪れたスタンドでは、古いレタースケールに遭遇。1940-1950年代製で、誤差は出るものの、現役で機能する。
全てのスタンドを見終えてCaumartin通りを通行中に、産業革命のオーラが漂う建物を見かけた。
1903年建造のSous-Station(スー・スタシオン)、メトロの変圧装置が置かれていた建物だそう(今はシステムが違うので、平常時には使われていないはず)。
モザイクの表札、ガラス越しに見える大きな螺旋階段(レンズに収まり切らないスケールだった)。地味ながら、とても魅力的な建造物。
先週は毎日のように通っていた道なのだが、景色を見ている余裕がなくて、ちっとも気づかなかった。
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