友人の代理として勤めた、某ジャパンのサブカル巨大祭典での通訳仕事。
会期4日間のうちの4日目、ペースが掴めて心に余裕ができたので、休憩時間にほかのブースを見学することにした。人が多すぎて酸素が薄くて、じっと座っていると居眠りしてしまうし。冷房が効きすぎて午前中は肌寒いくらいなのに、午後になって入場者数がどっと増えると(しかもみんな平熱がナチュラルに高め)、冷風は温風と化し灼熱のキッチンみたいになる。その暑さの中でコスプレの重装備、すごいなあと感心する。
メディアで取り上げられる様子を見ると、日本では裸体ギリギリまで何も身につけないコスプレの印象が強いのだけれど、パリでのコスプレは(私の観察した限りでは)とにかくいっぱい着る方向であった。鎧とか、ラテックスの全身スーツとか、獣の頭部の被り物とか。普段から身体の露出欲求については満たされている(=きわどい服装でも別に誰も気にしないし何も言わない。脱ぎたい人はナチュリストのビーチとかに行けばよいし)から、コスプレだと着込む方に行くのかもしれない。
緑色と黒の格子模様の羽織りを着た人があまりに多いので、釣られてちょっと買いそうになった。
案内図も見ずに適当に歩いていたら、なんだか見覚えのあるブースが。あれ、ここって週末にパリでスタンドを構えている、日本古雑貨を専門に売るブロカント屋さんではないか!
ささっと見て去るつもりが、ステキな文字のオブジェに遭遇。
百人一首カルタの下の句だそうで。
文字好きなので、小さな崩し字は読めないながらも見た目の勢いとかレイアウトの好みで選ぶ。筆文字って美しいよね。
裏面には屋号の焼き印が。1960年代とかその辺りの品物だと店員さんに聞いた。