春と秋のお楽しみ、11区バスティーユ駅周辺でのブロカント。7ヶ月ぶりかな。衣類スタンドが多めなのがいい。
Jのスタンドで赤いジャケットを見つけて試着する。
すぐには買わず(めずらしく冷静)、とりあえず先に進むことに。
軍ものディーラーGのスタンドでは長話をした。
読み書きの不自由だった19世紀の兵士たちにもわかりやすいよう、挿絵つきで軍隊の必須知識をプリントしたスカーフが、「Mouchoir d’instruction」。私も何枚かコレクションしているのだが、それを軍ものディーラーGが首に巻いていた。「素敵だねえ」と褒めると、「売る分もあるよ」と隠しストックから出してくれた。
これはレプリカなのだけれど、非常によくできている。
1枚だけ買って、数十秒後には「これは2枚とも買っておくべきでは」と思いなおし、2枚目も購入。
物知りのGに会えたので、先日Tから買った謎のジャケットの画像を見せた(ブログを書いているとこういうときに便利)。「私はクレージュのデザインだと思うんだけどな」と言うと、「そうだよ!」と即答。合ってた、うれしい!紺色の方も買っておけばよかったかな…
Jのスタンドに戻って赤いウールのジャケットを再び羽織る。やっぱこれいいわ… ジャケット持ちすぎな自覚は十分あるけれど、抗えない魅力に屈する。
大好物コウモリ袖の、いかにも1980年代なデザイン。背中中央のスリットとか、斜めのポケットとか、袖の下の水掻き(?)ディティールとか、良すぎる。
ブランド名は不明なものの、素材タグの最初がイタリア語表記で、イタリアの品物だ。
脇のボタンが1つ欠けていたので、モンマルトルでボタンを買って、4つ全部を付け替えた。
背中に極小の虫喰い穴があるのは、古着の味として受け入れて着る。生きている間ずっと完璧な状態のものなど、存在しないのだ。