Thierry Muglerのライラック色ロングスカート

もう8月に入ろうかという頃、いつものメンバーたちによるポップアップストア開催の知らせが。7月上旬のセールで今年度はおしまいだと思っていたのに。

会場はガラッと変わって18区だという。

前期後期でディーラーを入れ替えるスタイルで、開幕組はKとFの2名。
ステキなKの姿を拝める機会だし、密かに狙っているアイテムが彼女の品物の中にあったので、初日の開店時間に行った。

11時に着くと、まだ品出し真っ最中の様子。私の到着に気づいて2人が顔を出してくれたけれど、「ごめん、あと10分だけちょうだい!」ということだったので、近所を散歩して時間を潰す。

サクレクール寺院のすぐ東側にこんなエリアがあったのか、と少し驚きつつ探検(急な坂道を登って降りただけ)して、10分後に戻ったらまだ忙しそうである。

現地で会いましょうと言っていたJさんも到着したので、会場前で喋りながらさらに待つ。もう1名、知らない女性も我々のあとに並んだ。辺鄙なエリアの小さいイベントながら、開店待ちのミクロな行列ができている。

待ち時間に、中の様子をガラス越しにチェックすると、あるある、私の狙っている商品が。よかった、まだ売れていなかったんだ… 6月末にショールームで実物を見て試着させてもらって以来、ずーっと毎日考えていたのだ。あのあと大きめの仕事をしたので、予算も足りているタイミングである。

さて晴れて開場して、一目散に例のブツを掴む。日本名物THE NINJAをも凌ぐ素早さで。

Kに「いやー、これのことずーっと考えてたんだよ。今日はこのために来たの!」と言うと、やや驚いていた(これを私が試着した時には彼女本人はショールームにいなかったから)。

念のためにもう一度試着しておこう。長さがあるのでハイヒール無しだと地面にスレスレなのだが、まあ大丈夫でしょう。背筋を伸ばして腹筋に力を入れて着ることにします。

1990s? Thierry Mugler ロングスカート

ジャーン、Thierry Muglerの非対称デザインのサーキュラーロングスカート。

素材はコットン(ガーゼっぽい肌触り)かな。1990年代初期だと思う。おまけにプロトタイプ(またはショールームかプレス用)のラベルつきなんだよ。

美しいライラック色のスカートを、ずっと探していたのだ。まさかここまで長いのが見つかるとは思っていなかったけれど、これにてクエスト終了!

長らく吊るされていたらしく、スカートのヒダの尾根が一部、埃をかぶったようなグレーになっている(よくよく見れば、のレベル。撮影は洗濯前に済ませた)。意を決して洗ったら、綺麗に落ちた。プロトタイプのラベルの手書き文字まで綺麗に落ちる現象には慣れている、想定内。

縦方向に少し縮んでくれたので、丈が私にちょうど良い感じになるといううれしい誤算も!