9区のこの大通りでのブロカントって、この前にも来たばかりじゃなかったっけ?
たぶん開催業者がちがうんだと思うけど、同じ月に同じ場所で2回ブロカントがあると、エントリーの題名がつけにくいです。
メトロGrands-Boulevards駅を出たところから見はじめる。
雑多なガラクタの詰まった段ボール箱が20ほども地べたに並ぶスタンドで、アルミ製のトレイを見つけた。
形状から察するに、おそらく製氷皿の受け皿側。
古いアルミ雑貨コレクション歴は10年以上になるけれど、こういう長方形のはまだ持っていなかった(単に忘れているだけかも知れぬ。ちゃんと調べるのがちょっとこわい)。アルミは抜け感だらけの見た目が好きだし、軽いし丈夫なのが良い。
つぎに、軍ものディーラーGのスタンドへ。
あいさつだけ… のつもりだったのだが(夏は軍もの触るの暑いし)、仕入れたばかりというアメリカ海軍のプルオーバーが良すぎた。
サイズがかなり小さくて、しかも紙タグ付きのデッドストック。
1994年製造。上質のウールに丁寧な縫製だ。
襟のコーナーの、星の刺繍がかわいい。
さいごに、陽気なCとFのスタンドへ。
Cのセレクトからは、お菓子のような甘いピンク色のシルク地トップ。
最近ほんとにこういう色が好きだね、私は。
フランス製造だし、1980年代のものだと思う。
Fのラックからは、目の覚めるような鮮やかさの赤いワンピース。青い斜めストライプは、上下で方向が違う!
背中ボタンで、はっきり言ってめっちゃ着にくい。1人で着るつもりなら30分は見積もったほうがいい、それくらいボタン留めにくい。だからあまり着られない綺麗な状態で残っているのでは、と思うほどに。
Karin Stevensというブランドについて調べても、まあまあダサ目のプリントワンピースの画像ばっかり出てくる。これは抜きん出てセンスいいデザインの1着だったのかもな…
ブランド名タグの下に別のタグが重なっている。めくってみると、
ILGWU, International Ladies Garment Workers Unionのマークが。ILGWUは、1900年にニューヨークで設立された婦人服飾業界の工場労働者による労働組合である。
労働組合加盟の工場で縫製された証ってことなので、紛れもないMade in U.S.Aの品物。
その労働組合タグのさらに下に、洗濯表示タグ。
染めムラがあるのがかわいい。生地はさすがのアメリカ製コットン、触ったら虜になるめちゃくちゃ上等なやつ。
裾のまつり縫いの糸↑ が目立ってイヤだった(なぜサーモンピンク糸…)ので、ぜんぶほどいて縫い直した。ほぼサーキュラーな布分量だから、時間かけてすごい距離を縫ったよ…