7月上旬に開催された、ヴィンテージ服ディーラーYが率いるポップアップストア。
夏休み直前の年度末最終回であり、かつ春夏物のセールだと聞いてしまったたら、行くに決まっている。いや、もう特に何かを狙っていて買いたいとかいう気持ちはないのだが、友人ディーラーたち揃ってのお祭りだし、顔を出さないのもなんだかなあ、と(わりと義理堅いタイプ)。
初日の木曜日は展示会の仕事真っ最中で行けず、訪問は2日目の午後。「初日のオープン時間に来なかったの、珍しいね!」と口々に言われた。そう、私は初日のオープン時に現れる女。
今回のメンバーは、主催者Y(ハイブランドの美品多し、ニースで仕入れた派手&華やかセレクト)と、A(ヴィンテージ服スタイリスト歴25年以上、映画・雑誌撮影用や通好みの品ぞろえ)、J(パリの実店舗を畳んだばかりだが、ネットショップが絶好調なので問題なし。ほぼサンローラン専門)、そしてE(アメリカ西海岸テイスト。アメリカンなTシャツやスウェットが豊富)の4名。
セールなので各ラックにはこれでもかという量の服が掛かっている。足元を見れば、箱にも服が詰まっている。
いつものように入って右手から順に見る。奥の方のEセレクトのラックに好みの模様の布があり、引き出してみればジャケットだった。
背中のウエストにはタックが(模様でわかりにくいが)。
タグ類が全て紛失しているので、どこの国のなんというメーカーの品物かはわからない。アメリカっぽくデザインしたフランスの品物のようにも見える。
ザクッと羽織る1980年代のコットンジャケット、大好きなんだよね。このポップアップストアを仕切るYから初めて買い物をした2年前にも、こういう大きめジャケットを選んだのを思い出す。
さてこのプリントはなんの模様だろう、と改めて観察する。ヨットの帆らしきものがあり… どうやら海辺の路上風景だ。サーファーが集ったおしゃれな海岸って感じだろうか。
「目」のように見えるものは、街灯だった。なんとなく「シティーハンター」の主人公が着ていたジャケットを彷彿とさせるシルエット(…これは私が袖を捲って着るからかもしれない)に、80年代の風景がプリントされている。シブい!
着なくても似合うのはわかったのだが、いちおう羽織ってみる。売り主のEも似合うと言ってくれた。初めてEから買い物ができて、うれしい。
背中上部にあったシミはだいぶ薄くすることに成功。これに合わせたいパンツも決まっている。もう少し暑さが和らげば着られるんだけどな!