フランスの駅構内で見かける自動販売機、Selecta。
ここ数年でロゴを新調し、マシーンも新型の物に変わりつつある。
これはFontenay-le-Fleury駅のもの。
商品はこんな風に並んでいる。
商品番号の横に値段が書かれているので、その分だけコインを入れる。
コインの挿入口は、昔のガチャガチャのようなシステム。いくら入れたかは、1番上の枠に表示される。たまに、なぜかどうしても受けつけてくれないコインがあって、何度入れなおしても無情に釣銭口に落とされる。そういう場合は別のコインでチャレンジ。
買いたい商品の金額分以上のコインが入ったら、キーボードを使って2桁の商品番号を入力(左下のCは訂正したい時、右下のAはキャンセルしたい時のボタン)。
すると、2つのコイルがにゅるにゅるっと回転しながら前進して、最前列の品物がポトっと落とされる。あとは、取り出し口に手を入れて品物を探り出すだけ。
さて、ここはフランス。品物が売り切れてもすぐには補充されないようで、空っぽでコイルだけがむき出しの列がある。
たとえば、下の写真の11番が空っぽ。
こういう状況で、もし隣の12番のポテトチップスを買いたい場合は、番号入力の際に要注意。
忘れもしない8月15日、まったく同じ状況で、Tournan駅でポテトチップスを買おうとしていた私。あまりの空腹に、はやる気持ちを抑えつつ十の位の「1」を押して、そのあと一の位の「2」を押そうとしたら、なぜか11番の空っぽのコイルが、にょろにょろと前進…
当然、何も落とさずににゅるにゅると後退。
興奮気味に「1」を強く押しすぎて、それが2回カウントされて「11」と認識されてしまった模様。1,1ユーロは戻ってくるはずもなく、さびしい気分で去る。
この事件以来、空っぽコイルの隣の商品には手を出さなくなった。
力の入れすぎには、くれぐれも注意!